静岡・函南町の高校生たちが「温泉水」を使って付加価値の高い野菜を作る「おんせん野菜プロジェクト」に取り組んでいます。
田方農業高校で取り組んでいるのは、「温泉水」を水耕栽培の溶液に加えると野菜の成長や栄養素にどんな効果があるかの研究です。
研究では、県東部3か所の「温泉水」を使い、小松菜の水耕栽培で比較しました。
(研究した高校生)
「塩味というか甘味があるような」「水だけで育てたのとはまた少し違うようになってます」
研究の結果、「熱海の温泉水」を薄めて栽培した小松菜には、カルシウムが多く含まれるコトがわかりました。この研究成果から、生徒たちは、「日本人が不足がちなカルシウムを多く含む野菜を生み出し、地域の特産にできるのでは」と考え、県が推進する『温泉を活用し、伊豆にヘルスケア産業を創出する』プロジェクトに提案。
(研究した高校生)
「実験が成功した時は、やってよかったなっていう気持ちになりますし、今後の課題を見つける上での改善点を、さらに探していきたいなっていう風に思いました」
田方農業高校では、今後、「温泉水」で育てた野菜を旅館の宿泊客に提供し、アンケート調査を実施する予定です。また、県の「ICOIプロジェクト」では、「高校生によるおんせん野菜」を広く情報発信するなど、バックアップしていくということです。
2024.11.07