21日 午後、2025年夏からの富士山の登山規制について話し合う会議が、静岡・沼津市で開かれ、静岡県が導入を検討している「入山管理料」について意見が交わされました。
会議は、山小屋組合、登山ガイド団体など関係者約50人が出席して開催されました。県は、弾丸登山やマナー違反の抑制などを目的に、2025年夏から、条例による登山規制の導入を目指しています。
その中で、登山者に対し、「ルール・マナーの事前学習」「夜間に入山する場合の山小屋の宿泊予約」「入山管理料を納付」の3点を、入山の条件とすることを提案しました。また「入山管理料」については、3000円、4000円、5000円の3案が示されました。これまで任意で徴収してきた「富士山保全協力金」は、廃止する方針です。この他、夜間の入山について、富士宮口で午後4時から翌日午前3時まで規制時間を設けるなど、それぞれの登山口で規制時間を設ける案が示されました。
県の提案に対し、山小屋関係者からは、「入山料について山梨県と足並みがそろうのか」といった質問や、「閉山期間中についても条例で規制を設けてほしい」などの要望が出ました。
県は、21日の会議での内容を踏まえ、2025年2月の県議会定例会に、条例案を提出し、2025年夏の規制開始を目指しています。
2024.11.21