国は南海トラフ巨大地震が発生した場合の新たな被害想定を、3月下旬に公表する方針を明らかにしました。死者数や被害金額、災害関連死についても想定に盛り込む方針です。
国は、2012年に、南海トラフ沿いでマグニチュード9の巨大地震が起きた場合、東海から九州地方にかけて激しい揺れと巨大な津波によって、最悪の場合、死者約32万人にのぼるとする被害想定を公表しました。国は、公表から10年余りが経過した3月下旬に、新たな想定を公表します。
公表されるのは、震度分布や最大津波高のほか最大クラスの地震が起きた場合の死者や負傷者、全壊や焼失する建物の数、帰宅困難者数などです。また、避難生活の過程などで体調を崩して亡くなる「災害関連死」についても新たに盛り込むことにしています。
さらに、南海トラフ地震の震源域の東西で、時間をおいて別々に地震が起きる、いわゆる「半割れ」についても、初めて死者数などの被害想定が出される見込みです。
なお、静岡県内では、2013年の被害想定で、約★10万5000人が犠牲者になると想定されていましたが、防潮堤の建設や津波避難タワー、命山を●基まで増やすなど減災対策を進めてきました。
2025.02.19