2025年度予算案の修正を巡り、与党と国民民主党との103万円の壁をめぐる協議が停滞しています。国民の榛葉幹事長(参院静岡選挙区選出)は、21日の会見で自民党への不満をあらわにしました。
(国民民主党 榛葉 幹事長)
「協議が難航しているのは、自民党のせいです。3党合意から2か月も放置をしておいて、出てきた球が取れない暴投だと。予算を通すための政治ではなくて、国民が望んでいることをやる政治をやってほしいと言っているだけ」
20日、与党と国民民主党との間で予定されていた協議は、急遽延期されました。
国民民主党は、自民党が示した、年収200万円以下の人に限定し、非課税枠を160万円に引き上げるなどとした案に対し、所得制限をなくすよう求めています。
(国民民主党 榛葉 幹事長)
「誠意をもって(2024年の)選挙結果、今議会での攻勢をつくったのは野党ではなく、国民がつくった。その国民の声に素直に耳を傾けて何をやるべきかを考えれば、おのずと結論は出ると思います」
一方、与党は日本維新の会と詰めの協議を続けています。合意が近いとされる維新に対し榛葉幹事長は…。
(国民民主党 榛葉 幹事長)
「維新は維新で、やりたい政策があるのはよく分かりますし、我々も、それを邪魔する気はもうとうありません。しかし、多くの国民が望んで、選挙で結果を出した。それは103万円の壁を引き上げて所得税を実質減税すること、ガソリン減税すること、そして消費を伸ばして日本の経済をもう一度、強く大きくすること」「助け船を出して、安易に予算が成立すれば、この国民が望んでいる減税が実現できなくなりますね。その際には、この減税をやらずして予算を通した政党にも、当然だが、責任が生じるのではないか」
「103万円の壁」を巡る与党と国民民主党との協議は、21日夕方に再開する予定で、自民党は年収による制限を500万円以下から850万円以下まで引き上げる方向だということです。
2025.02.21