静岡市議会では17日から総括質問が始まり、市が進める街づくりについての質疑が行われました。
この中で難波市長は東静岡駅前の新アリーナ計画について、建設後に運営する事業者を早ければ2025年9月から公募する考えを示しました。
2025年度の当初予算案などを審議する静岡市議会2月定例会は各会派による総括質問が始まりました
(自民・尾崎市議)
「アリーナは一体的に進めていく周辺のまちづくりにおいても市民の期待を集められるような事業となるものと考えている/アリーナ整備と東静岡のまちづくりの現状と今後の進め方を答えてください」
最大会派である「自民党静岡市議団」の尾崎行雄議員が質問したのは市が東静岡駅前に整備を目指す“新アリーナ”の今後の方針について。
新アリーナの建設費はおよそ300億円で、最大1万人を収容できる規模を想定し、2030年のオープンを目指しています。
当初地元住民からは、騒音や交通渋滞などを懸念する声も上がっていましたが難波市長が自ら地元住民に直接説明するなどして1月、地元住民からの「合意」が得られました。
17日の本会議で尾崎議員は“新アリーナ”が地域経済の活性化など多くの効果を生み出す施設になると説明し、計画の今後の進め方について市長に説明を求めました。
(静岡市・難波市長)
「次世代アリーナは多彩なコンテンツを市民が身近に楽しめる。町の魅力を高めるとともに、大きな経済活性化効果が見込まれ、静岡市の将来にとって不可欠な施設だと考えるに至った/本議会において市民の代表である議員の皆さんに十分な議論をいただいた上で、予算が承認された場合には、9月ごろに入札公告を行い、整備や運営を担う事業者を公募し、最短で2030年春の完成を目指し、アリーナ整備を進めていく」
難波市長は事業費などが盛り込まれた予算案が承認されれば建設後にアリーナを運営する事業者を早ければ2025年9月に公募する考えを示しました。
また尾崎議員は中学校の部活動を“地域クラブ”に移行する方針についても質問しました
静岡市では、生徒数の減少や教員の長時間勤務を解消するため中学校単位での部活動を2027年9月から「地域クラブ」に移行する方針です
この「地域クラブ化」について今後の方針を聞くと…
(市の担当者)
「地域クラブ活動の実施にあたっては、これまでとは異なる新たな地域スポーツ、文化芸術活動の環境を構築しなければならない。その実現に向けては、現在の仕組みにとらわれず、学校施設や生涯学習施設などの市が保有する施設と社会の人材を最大限活用し、市民や民間企業、団体の皆様との共同により進めていくことが重要」
市は「地域クラブ」の具体的な方針について2026年の夏ごろまでに公表する予定であることを改めて示しました
2025.02.17