再審無罪となった袴田巌さんに、24日、静岡地裁が2億1700万円余りの刑事補償金を支払うことを決定しました。
1966年に起きた一家4人殺害事件で死刑が確定していた袴田巌さんは、再審・やり直しの裁判で2024年10月に無罪が確定しました。袴田さんは47年10か月拘束され、成年後見人を務める弁護士が、1日あたり1万2500円の補償を国に求めていました。
弁護団によりますと、静岡地裁は、24日、袴田さんに対し、請求通り約2億1700万円の刑事補償金の交付を決定。国井恒志裁判長は、「身柄拘束を受けた精神的、身体的苦痛は極めて甚大である」と指摘しました。
25日の弁護団の会見で小川弁護士は…。
(小川 秀世 弁護士)
「今までの苦労に少しは報いることだと思うんですけれども」「2億円ではとても償いきれないようなことを国家は過ちを犯したんだと思う」
刑事補償金として過去最高額となります。
2025.03.25