(スタジオ解説・松浦 悠真 気象予報士)
この先も雪は降り続きまして、さらに降り方も強まって山地を中心に大雪となります。
(徳増ないるキャスター)
では4日午後4時50分現在の外の映像を見てみますと、こちらは御殿場市内の様子ですが家々の屋根に降り積もった雪が少しずつ厚みを増していますね。
(松浦予報士)
そうですね、乾いた雪が今降っている状況ですので、まだ路面に積もってくるのはこれからかと思いますけれども、これからの予想を考えると、路面にもしっかりと積もってくるという可能性は十分にありますので車の運転には気をつけた方が良さそうですねそうですね。
(徳増キャスター)
続いて沼津市内の4日午後4時50分現在の様子です。このように雪が降っている様子が分かります。風によって少し横殴りになっていますね。
(松浦予報士)
そうですね、香貫山で少し標高が高いところからの映像になっていますので、その分雪も降りやすくなっていると。今のところ平地ではみぞれぐらいには変わってきているかなと思いますけれども、現在のところですと平地でしっかりと路面に積もるほどは降らないかなという風な予想になっていますね。
(徳増キャスター)
桜も咲いていますけれども、その時期でもこの寒さ、そして雪が降り続いています。
(松浦予報士)
推計気象分布というところでちょっと見ているんですけれども、4日午後4時現在の雨と雪が降っている範囲ということで、伊豆ですね、山を中心に雪が降っている様子が分かります。東部に関しましては寒気がちょっと強いですので平地でも一部みぞれになっているようなところもあるんですね。現在のアメダスの気温をみていきますとこの時間は平地でも1度台というようなところもありますし、御殿場はマイナス0.9度ということでこれからもう少し気温が下がっていきそうなんですね。
マイナスの気温になるとやはり雪が溶けにくくなってしまうので、露面に積もりやすいそういう雪質になっていくかと思われます。今回は南岸低気圧による大雪です。あす5日の午前9時の予想を見ていきますと文字通り、南岸付近にこの前線を伴った低気圧が接近してきます。今回は幸いこの低気圧があまり発達しませんので降水量がものすごく多いタイプではなさそうなんですけれども、ただ寒気は結構強めのものが入ってきますのでその分を考慮すると、県内でも大雪の恐れがあるというわけなんですね。
寒気の予想を見ていきますと、4日夜この寒気が強まりまして平地で雪目安となるマイナス3度の線は、東部の内陸あたりに入ってきます。山地の雪目安の寒気は中部を広く覆うような予想になっていまして標高が高いところではもう雪が降るということになってきそうですね。
(徳増キャスター)
あす5日になると随分変わりそうですね。
(松浦予報士)
そうですね、低気圧が接近してきますと南寄りの風が吹くようになりますので、そのタイミングで寒気が北の方へと退いていきそうなんですね。ですから降水自体は5日まで続きそうなんですけれども、雪から雨に変わるタイミングというのは今日4日の夜中にやってきそうですね。
今後の予想、雪と雨を見ていきますと、まず最初は、やはり山沿いで雪が降りやすくはなってくるんですが、この日付が変わる頃まで、東部や中部の山地でやはり雪が降り続いてきます。その後日付が変わってきますと明日5日のお昼くらいまでは雨雲はかかりやすいんですけれども、完全に雨に変わっていきますので、4日の夜中にかけてのこの積雪や着雪というところに注意が必要になってくるのかなと思いますね。
今後の御殿場市の時系列の天気の様子を見ていきます。気温が低い状態が明日5日の未明頃までは続いていきますので、日付が変わる前後までは雪が続くと思ってください。その後は上空に暖気が入ってきますのでお昼頃までは降水が続きますがだんだん気温も上がってきます。基本的に気温が上がってくると雪が溶けやすくなりますが、ずっと陰になりやすい場所ですとかトンネルの出入りとかですとかそういったところではもしかしたら雪が残るかもしれないので、そういったところは車の運転はちょっと注意が必要かなと思います。
最新の予想、24時間降雪量というのが気象台から発表されました。特に多く予想されているのは東部の山地ですね。多いところでは20センチの予想です。この20センチという数字が24時間ではなくてもう少し短い時間に降ってくるとなると警報級となる恐れがあります。その他中部の山地や伊豆の山地でも15センチ。西部の山地では5センチ、全域平地では1センチの予想が出てきまして、平地はそこまで注意する必要はないですけれども、山地を中心に今回は警戒が必要ですね。
2025.03.04