2025.03.05

【雪から一夜】東部中心に前日からの雪で県内各所に影響…気象台はこの先の寒暖差にも注意呼びかけ(静岡)

ニュース 4日、静岡県内では東部を中心に雪が降りました。この影響で、高速道路や国道の一部の区間では、雪による対策がとられました。

4日、静岡県内では東部を中心に雪が降りました。この影響で、高速道路や国道の一部の区間では、雪による対策がとられました。

(澤井 志帆 キャスター)
「私の後ろには、通行止めと書かれた車両が一台止まっています、その奥のゲートは閉鎖中となっています」

国交省は、4日の夕方から、雪による車の立ち往生などを防ぐため「予防的通行止め」を実施。そうとは知らずに高速道路にのろうとする車も。

(澤井 志帆 キャスター)
「千葉ナンバーの車が御殿場インターに入ってきました。通行止めになったのを知らなかった係の方に止められて、引き返していきました」

雪の影響は道の駅でも…

(坂井 太一 記者)
「午後6時過ぎ、小山町須走です。 雪が降り続いていまして、あたり一面真っ白です」

4日の午後2時ごろから雪が強くなってきた小山町の道の駅の駐車場では、除雪車が作業を開始。約4時間で、一部の区画だけでもこの雪の量…。

雪の影響は旅行客にも…。

道の駅の横を通る国道138号。山梨方面へのルートですが、ここで通行止めに。駐車場では困惑の声が。

(神奈川方面から来た人)
「御殿場に、みんなで遊びに来ていて、これから茨城や神奈川方面に帰る予定なんですけど、大雪の影響で道路が通行止めになっていて、帰れない」

他にも、仕事からの帰りで長野に戻れなくなった人や、山梨の自宅に帰れなくなった人などが多くいました。

一夜明けた5日の御殿場市。

午前8時ごろの御殿場駅前の気温は3度。前線や低気圧の影響で県内は雨や曇りの天気となりましたが、4日に比べると、多少寒さが和らぎました。

(会社員)
「雨が降ってくれたので、雪が解けてくれて、思ったより車が滑らなくて動けたのでよかった」

気温や雨の影響で積もった雪が解け、5日朝の通勤や通学に目立った影響は見られませんでした。

一方、4日、「通行止め」が実施された高速道路では…

(佐野 巧 記者)
「通行止めが続いていた東名清水IC付近ですが、午前5時半過ぎ、渋滞はなく、スムーズに流れています」

高速道路や国道などで実施された「予防的通行止め」は、5日朝8時までに全ての区間で解除されました。今回の通行止めについて、トラックドライバーに話を聞くと…。

(ドライバー)
「通行止めがあったので、動いている道路を使ってようやくきた」「予防的通行止めというけど、雪用タイヤなら入口でチェックしてもらって高速に乗せてもらえればいいんだけど、高速止めるのは困る」

このドライバーは、青森県から清水まで荷物を運んできたといいます。

(ドライバー)
「今、運転時間とかもあるので、法律、厳しくなってきているので、やはり高速道路を使わないと、結構、厳しい所があるので」

食料品や日用品など、私たちの生活には欠かせない物資を運ぶトラック。4日の雪の影響で、スーパーなどにも影響が…。

ここは御殿場市内のスーパー。お店の入り口の看板には…。「商品が入荷できない」とのおわびの言葉が書かれています。スーパーによりますと、毎日、商品を運んでくるトラックの配送を取りやめると、4日のうちに本部から連絡があったといいます。

(森の腰ショッピングセンターエピ 松岡 清隆 店長)
「(商品が)並んでいるように見えますが、実際は、今ある商品を手前に並べているだけ」

さらに…。

(森の腰ショッピングセンターエピ 松岡 清隆 店長)
「この棚は納豆や特売品が陳列されるが、棚の底が見えてしまっている状態で、今ある商品を、ただ広げている状況」

その他にも、広告に特売品として打ち出していた「新じゃが」が入荷できず、在庫品を陳列。特売は6日以降にしたといいます。

(森の腰ショッピングセンターエピ 松岡 清隆 店長)
「商品がないということは、(客に)申し訳ない気持ち」「あす以降は、きょうの分も、あす納品の分も一緒に来る」

店長によりますと、あす6日以降は商品が届くため、通常営業が出来るということです。

多くの人が影響を受けたきのうの雪ですが、雪を楽しむ姿もありました。

(日吉 勇人 記者)
「こちら伊東市の『さくらの里』です。きのうの雪で、ごらんのようにあたりに雪がまだ残っています」

伊豆では、山間部を中心に雪が積もりました。「さくらの里」では、積もった雪が解け始めていましたが、それでも1センチほど雪が残っていました。

(地元の人)
「楽しかったね(雪が)大好きなんです」「犬だけは大喜び」「はじめてです(伊豆にきて)2年ぐらいだけど、雪食べてます」

一方、大室山の麓にある「豆シャボテン動物公園」では、動物たちが、雪から変わった冷たい雨を、体を寄せ合ってしのいでいる姿もみられました。

(伊豆シャボテン動物公園 中村 智昭 園長)
「きのうは、だいぶ積もった。早く閉園したが、きょうは雨で溶けて通常通り開園出来てよかった」「きのうは、こんなに積もるかとびっくりしたが、なんとか動物たちも元気」

一方、冷たい雨の降る中ですが、見ごろを迎えている河津町の河津桜。開花の遅れで、まつりの開催期間が延長した今シーズンは、近くの飲食店でも気をもむことが多かったようです。

(どんぶりや  川村 朋弘 代表)
「(河津桜が)咲くのが一番遅かったことと、咲かなければ、お客さんが来ないので、いくらまつりをアピールしても難しいところですね」

河津町観光協会によりますと、河津桜は満開を維持していて、まつり終了日となる3月9日までは、十分楽しめるということです。

気象台によりますと、今週・7日・金曜日と8日・土曜日は、再び気温が低下して、山間部で雪が降るところもあるということですが、来週12日頃からは、徐々に気温が上がると予想していて、寒暖差に注意するよう呼びかけています。

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