季節を先取りしたような春の日差しに包まれた13日の静岡県内。朝から気温がぐんぐん上昇し各地で4月並みの陽気となりました。
(勝俣 宜彦 記者)
「正午過ぎの静岡市です、きょうはあいにくの曇り空ですが、気温が20度近くに上がったことで、上着を脱いで歩いている 人の姿が多く増られます」
静岡市は朝から暖かい日差しに包まれ、日中の最高気温は18.6度。気象台によりますと、13日の県内は、川根本町で21.1度、三島で20.8度天竜と松崎で19度など各地で20度に迫る暖かさとなりました。
この暖かさに街の人は…。
(静岡市民)
「きょうはけっこう歩いたので、ちょっと暑くなって(上着を)着なくていいかなと思い、着ていない」「最近は暑くなったり寒くなったりがすごいので、(服装選びが)難しい」
(静岡市民)
「きょうは暖かい。いつも出勤の時はコートを着るが、昼は暖かいかなと思ってコートを着ずに食事に行こうと思って出てきた」
一方、観光地・熱海。
熱海駅前には着ていた上着を脱いで歩く観光客の姿も。
(観光客)
「きょうめっちゃ暑いんですよ」「朝から汗だくで」
駅前商店街で飛ぶように売れていたのが冷たいスイーツ。
(観光客)
「きょう暑いので、冷たくておいしいです」
この時期、本来なら、まだまだ冷たい海風が吹く「熱海サンビーチ」。しかし、13日は、たくさんの観光客の姿が。
(観光客)
「めちゃくちゃ半袖」「ちょうどいいです」
(観光客)
「きのうまで雨だったから気持ちいいけど、暑いです。薄着持ってきたので良かった。コート脱いじゃいました」「(海に)入りたいくらいです」
中には…。
(高校生)
「いくぞ!」
夏の海開きが待ちきれず、波打ち際で遊ぶ高校生の姿もありました。
(日差し)日中、20度近くまで気温が上がった牧之原市。
にぎわっていたのは…市内の「サーフスタジアム」です。
(サーファー)
「かなり気温が上がって、水温も結構あったかくて、ブーツなしでいけるくらい」
(サーファー)
「暖かくて、ちょうどいいくらいのサーフィン日和な気候」
13日は爽やかな晴天に恵まれ、絶好の“サーフィン日和”。80人の予約枠も全て埋まったといいます。
(SURF STADIUM JAPAN 安達 俊彦代表)
「おかげさまで、春の気温の上昇とともに、お客さんの数は増えている。とりわけきょうは天気が晴れで、気温が最高気温20度を超える予想なので、たくさんのお客さんがくる」
これからの季節、ますます期待が高まります。
植物も、連日の暖かさに春を感じているようです。
島田市役所に植えられている「帯桜」。市の伝統的な祭り「帯祭」にちなんで名づけられたこの「帯桜」は、淡いピンク色の花びらが次第に濃くなるのが特徴で、島田市内でしか見られない珍しい桜です。
(来庁者)
「綺麗だな、心が落ち着く感じがします」
市によりますと、今週、気温が上がったことで、一気に開花が進んだということです。桜は現在6分咲きで、今週末から来週にかけて見頃を迎えるということです。
掛川城の周辺では、早咲きの桜「掛川桜」が見頃となっています。
掛川城の南側を流れる逆川には、約2キロにわたり300本以上の植えられていています。
(観光客)
「春が来たね。旅をするには荷物が軽くなる(上着は)もういらない」
(観光客)
「毎年この時期恒例で、掛川桜を見ながら散策をするのが楽しみ3」「掛川城をバックに桜が見えるからいいですよね」
「掛川桜」の見頃は3月中旬から4月上旬ごろまでの見込みで、夜はライトアップも開催しているということです。
14日も、気温は平年より高くなる予想で、春の訪れを感じる暖かさは今週いっぱいまで続きそうです。
2025.03.13