2025.02.24

裾野市のトヨタ実証都市「ウーブン・シティ」一部を公開(静岡・裾野市)

ニュース トヨタ自動車が裾野市で開発中の先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」の内部が、22日報道陣に公開されました。

トヨタ自動車が裾野市で開発中の先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」の内部が、22日報道陣に公開されました。

トヨタが裾野市で開発を進めるウーブン・シティは、自動運転技術やAIなどを使った未来の車の開発に加え、企業と共同で物流や製品の実証実験を行う都市です。

この日、公開されたのは、発明家らの居住スペースやガラス張りの「Kakezan Invention Hub」と呼ばれる施設です。ここは各企業の開発担当者と住民らの交流拠点で発明家の試作品が展示され、実際に暮らす住民らの意見も生かして試作品の改良が行われるということです。

また、水素で焙煎したコーヒーを提供するカフェも公開されました。さらに、街の地下に広がる空間は「物流の道」と呼ばれる物流専用道路で、天候に左右されずに自動搬送の実証実験が行われる予定です。

この日は竣工式が行われ、豊田章男会長を始め、ウーブン・シティの設計や工事の関係者らが参加しました。

(トヨタ自動車・豊田章男会長)
「かつてここにはトヨタ自動車東日本の東富士工場がありました。ウーブンシティは更地の上にできるのではありません。半世紀にわたり、自動車産業と地域のために働き続けた仲間の思いの上にできる街です。私の言葉で言えば、『車屋たちの夢の跡』です」

ウーブンシティが着工されたのは今から4年前の2021年2月。2020年12月に閉鎖された東富士工場の跡地で約70万平方メートル、東京ドームの15倍の広さです。

「ウーブン・シティ」とは直訳すると“編まれた街”。3種類の道があるといいます。
 ①スピードが速いモビリティ用の道
 ②歩行者やスピードが遅いモビリティ用の道
 ③縦長の公園のような道

それぞれ「用途が異なる3つの道」が網の目のように入り組んだ街になるといいます。

(トヨタ自動車・豊田章男会長)
「ウーブン・シティは、進化し続ける、永遠に未完成の街であり、未来のモビリティのテストコースです」

ウーブン・シティでは、2025年秋以降に入居が始まり、正式に実証実験を始める予定です。

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