2025.01.22

【独自・防カメ映像】全国で多発!金属製品盗難…県内で起きた茶畑の電線盗“犯行の瞬間”卑劣な手口(静岡)

ニュース 全国で多発するケーブルなど金属製品の盗難事件。静岡県内でも茶畑で電線が盗まれる事案が増えていますが、その犯行の瞬間をとらえた防犯カメラの映像を独自に入手しました。そこに映っていた卑劣な手口とは…?

全国で多発するケーブルなど金属製品の盗難事件。静岡県内でも茶畑で電線が盗まれる事案が増えていますが、その犯行の瞬間をとらえた防犯カメラの映像を独自に入手しました。そこに映っていた卑劣な手口とは…?

これは12月6日、菊川市の茶畑を映した防犯カメラの映像。辺りも暗くなった日没後の夕方5時過ぎ、黒い車が現れて停車すると、中から黒い手袋を付けた男が出てきました…。すると、周りを気にしながらも、迷うことなく防霜ファンの柱の方へ…。そして、突然柱につかまると登り始めました。この次の映像では…。

電線とみられる長いケーブルを手繰り寄せる様子が見られ、防霜ファンの柱に登ったあと、上に張られたケーブルを切断したものとみられます。このあと男は、このケーブルを車に積み込み、この場から持ち去ったのです。

1月15日、窃盗の疑いで逮捕されたのは牧之原市に住む39歳の会社員の男.
男は、1月上旬、菊川市の茶畑で、電線約50メートル、時価2万円相当を盗んだ疑いがもたれています。被害に遭った茶の栽培を行う山口さんは…。

(被害者の山口 虎夫さん)
「制御盤から伸びている(歩いて)この柱に犯人が登って、線を2本切って、奥の線も2本切って、垂れ下がった状態で、両サイドは手が届く範囲で切って持っていかれた」

この電線が切断されたことで、茶の栽培に欠かせない「防霜ファン」を使うことができなくなってしまいました。

(被害者の山口 虎夫さん)
「(防霜ファンがないと)霜が降りて、お茶も遅れて価格面でも下がる」「これがないとしょうがないという感じ」

被害にあった畑は木々に囲まれ、茶の栽培には最適な場所とのことですが、その一方で、人目につきにくい場所でもあります。盗まれた電線は2万円相当ですが、被害はそれだけでは済まないといいます。

(被害者の山口 虎夫さん)
「新品の価格で2万ぐらいだよっていう話だけど、それは線だけの話だね。電気屋さんが来て、人工代とか色々かかれば、そんなもんじゃないしね」

実は山口さん、被害を受けたのは電線だけではありませんでした。

(被害者の山口 虎夫さん)
「数日前に、線が盗まれる前に自分の鉄板が盗まれて、で、警察に入ってもらって、こういうトレイルカメラがあるから、こういうの設置した方がいいよっていうことで」

すると、防犯カメラを設置した場所に窃盗犯が現れたのです。

(被害者の山口 虎夫さん)
「いや、衝撃でしたよ。付けていて、やっててよかったなって感じ」「もうね、小遣い稼ぎでやってるかもしんないけどね、また、それを修理する側としてね、余分な出費だし、 もう勘弁してほしいですね。2度とやってもらいたくないです」

犯人逮捕に大きく貢献した防犯カメラ。菊川警察署は、22日、防犯カメラを設置した山口さんに感謝状を贈りました。警察は「一人一人が被害防止を考えることは、被害防止にもつながるので、心掛けてほしい」と呼びかけています。

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