毎年11月に始まるアメリカ発祥の大規模バーゲンセール「ブラックフライデー」。長引く”物価高騰”に悩まされる2024年ですが…、冬のボーナスを前に、静岡県内のブラックフライデーはどうなるのでしょうか?
冬の訪れを知らせるイルミネーションが点灯し、街も冬支度を終える中、間もなくやってくるのが、「ブラックフライデー」。これはアメリカ発祥で、11月第4週の金曜日から行われる、大規模なセールのことです。売り上げが伸びて、黒字になるイメージから名付けられたといいます。
物価高騰が長引く中で迎えるブラックフライデー。静岡県内の商業施設でも大規模なセールが行われています。
静岡市にある「マークイズ静岡」では、約50店舗がブラックフライデーに伴うセールを実施。メンズやレディースの服飾雑貨を取り扱うこの店舗では…。期間限定商品が最大30%オフ。冬もののニットやキッズ商品などもお買い得になっているといいます。
(ikka マークイズ静岡店 落合 隆照 店長)
「(ブラックフライデーは)やはり、集客が見込める施策であるということで、そこにしっかり乗っていくっていうことが大事かなと思いまして」
そして、ブランド物のファッションアイテムを扱うこちらの店では……移転オープン一周年を合わせた、セールを開催。
(フィットハウス マークイズ静岡店 長谷川 由季さん)
「こちらのコーチのバッグが、約50%オフの19580円と大変お買い得になっております」
そのほかにも、「クロエ」のバッグが通常価格から24%オフで販売されるなど、今だけのお得な価格の商品も用意されています。
(フィットハウス マークイズ静岡店 長谷川 由季さん)
「冬本番を迎える前に、トレンド商品をお客様にたくさん手に取ってお買い物いただけるのが、ブラックフライデーのいいところだと思いますので、我々も、お客様に喜んでいただける商品をご用意してお待ちしております」
さらに、家電やメガネ、ビーズソファなどの店舗でもセールが行われるほか、あさって30日からはブラックフライデー期間に合わせ県内初上陸のインテリアブランド「LOWYA」がオープンするなど、楽しい仕掛けが盛りだくさん。
2023年に続き、ブラックフライデーセールを開催するのは2回目。年末商戦を前にしたセールに期待をかけています
(MARK IS 静岡 佐藤 拓人さん)
「少しでも、お客様にお買い物を楽しんでいただきたいという想いから、年末商戦の前に、昨年からスタートいたしました」「お客様からも好評いただいたので、今年度も引き続き実施いたしました」
ブラックフライデーが終わると、クリスマスや年末年始など様々なセールが行われる時期に入りますが…、気になるデータも…。静岡経済研究所が試算した県内企業の冬のボーナス予想では、1人あたりの支給額が40万8400円と、前の年に比べて2.9%上回る見込みだということです。従業員30人以上の企業では、前の年より3.8%プラス(47万6400円)29人以下の企業でも前の年より2.7%プラス(28万0900円)と予想されています。円安の影響で輸出型製造業の業績が堅調なことや、人材の流出を防ぐため“賃上げ”の流れが続いていることなどが要因だといいます。この冬は“財布のひも”が緩むことになるのか?街行く人に聞いてみると…。
(自営業・30代)
「クリスマスは 子どもが3人いるのでプレゼント代がかさむのと」「お正月は、お出かけしたり、出費がかさみそうだなと」
(会社員・20代)
「欲しいものがあるので、結構ゆるんじゃうかなと」「iPadをずっとほしいと思っていたので、買おうかなって思っているのと、家電を買おうかなと」「いっぱいボーナスほしいです」
ボーナスに期待して”財布のひもは緩みそう”という声もある一方で、やはりこんな声も…。
(会社員・50代)
「ひもは…、ん~ちょっとまだ固いですね」「物価が高いので」
静岡経済研究所の溝口さんは、節約志向は根強いものの「メリハリ消費」には期待できると話します。
(静岡経済研究所 溝口 歩嘉 研究員)
「実質賃金はゆるやかに回復はしているんですけれども、身近な食材ですとか、そういったところの値上げも続いておりますので、消費者の節約意識というのは、まだまだ残りそうかなというところです」「クリスマスですとか、年末年始で自分のご褒美というようなところで、一部では少し、メリハリをつけて、平常時は節約してというところですけど、特別な日には大きく支出してというメリハリ消費というのも、ひとつのポイントにはなるかなと思いますので、小売り関連も、そこは期待してもいいのかなと思います」
2024.11.28