静岡・熱海市の伊豆山神社で、23日、2021年7月に発生した土石流災害の犠牲者を追悼する慰霊神事が行われました。
熱海市の伊豆山地区では、数字の語呂合わせで1月23日を「伊豆山の日」と命名していて、 この日に合わせて神事を行っています。神事には被災者や町内会の関係者ら25人が参加し、玉串をささげて土石流によって亡くなった28人を悼みました。
(熱海伊豆山で心をつなぐ集い 大館 節夫 代表)
「復興に向けていくというのも大事な一面。でも、決して忘れてはいけないと思う」
(伊豆山温泉観光協会 髙橋 幸雄 会長)
「(災害で)6割の人が伊豆山に いなくなった。人がいないことが一番さみしいこと、子供もい ない」「地域が整備されないと無理」
熱海市によりますと、被災後に避難生活を送っていた人は132世帯227人いましたが、1月20日時点で、84世帯127人が、すでに、市内または市外で生活を再建しているほか、伊豆山の旧警戒区域内の自宅に25世帯52人が戻ったということです。
一方、伊豆山地区の自宅に戻りたくても、復旧作業が完了していないため、今も避難生活を余儀なくされている人が23世帯48人います。
市は復興事業の完了を2026年度内と示していますが、市道整備に関わる用地買収が約80%。河川復旧に関わる用地買収が約60%と難航していて、復興の遅れが懸念されています。
2025.01.23