「光」に関連した電子製品の世界的メーカー「浜松ホトニクス」が、5年ぶりに最新技術を紹介する展示会を開きました。会場は最先端の技術に触れようと多くの人でにぎわいました。
アクトシティ浜松で11月16日から3日間開催されたのが「フォトンフェア2023」
「光で何ができるか」をテーマに、浜松ホトニクスが開発した製品の展示や、最新の技術が紹介されました。会場は「くらし」「健康」「脳」「地球」「宇宙」「量子」と6つのテーマに分けられ、約400点の製品が並びました。
(固体営業推進部 山本 大貴さん)
「スマートフォンを置くと中のものが見えるので、見てみましょう・・・エックス線を透過してこのような画像を見ることができます」
これで、商品を分解しなくても不良品がないかどうか検査することが可能になります。
医療分野では、がん検診などに使うPET装置やエックス線で体内の断層画像を作るCT装置に、浜松ホトニクスの技術が使われています。また宇宙のコーナーでは、ニュートリノの発見に貢献した「光電子増倍管」や、はやぶさ2に搭載されたセンサーなどが展示されました。また、将来的に実用化が期待され、国のプロジェクトとして進められている、量子コンピューターについても開発中の製品が紹介されました。
(浜松ホトニクス 鳥山尚史 常務執行役員)
「光というもので何かできるのではないかと想定し、将来的な設定で今回、作らせてもらっています。一番先のものが『量子』、あとは『宇宙』と『脳』、すべて光がやれることと考えています」
5年ぶりに開かれた光の最新技術を紹介する展示会。浜松ホトニクスによりますと、3日間で約9000人が来場したということです。
2023.11.20