2025.03.11

【あの日を忘れない】東日本大震災から14年…静岡県内でも犠牲者を“追悼”する集会や“訓練”実施で防災意識新たに

ニュース 東日本大震災から14年。静岡県内でも犠牲者を追悼する集いや、この日に合わせた防災訓練が行われました。県内では、東日本大震災の地震と同規模か、やや大きな地震が発生する「南海トラフ巨大地震」の不安もあり、今一層の防災意識の向上が求められます。

サイレンが鳴った午後2時46分。

今から14年前の2011年、3月11日。

あの日、三陸沖を震源とする地震によって巨大な津波が東日本を襲い、あまりにも多くの人の命が失われました。

ある人は大切な家族を、ある人は大切な友人を、そして、ある人は…。

(仙台市の追悼イベント参加y)
「この日を過ごせなかった人たちに向けて、私たちも強く生きようという想いで祈った」

警察庁によりますと、東日本大震災による死者は宮城・岩手・福島など計1万5900人。いまだ2520人の行方が分かっていません。

手を合わせて黙とうをする人が祈る先には、その数だけ誰かの人生があり、生きた物語があります。

震災から14年。静岡県内でも犠牲者を追悼する集いが行われました。

浜松市で行われたキャンドルイベントに学生ボランティアなどが参加。和やかな暮らしに戻ってほしいという思いから、キャンドルが「和」の文字に並べられました。

(浜松市の追悼イベント参加者)
「東日本大震災のボランティアに3回くらいいかせていただいたが」「現地の人たちが口をそろえて言っていたのが『覚えていてほしい』ということだったので、こういう活動や、高校の職員をやっているので、防災の時に、あの時の記憶を伝えることで、風化させないようにしていきたい」

一方、静岡市でも。

(静岡市の追悼会場)
「皆さん黙とうをお願いします。黙とう」

(しずおかおちゃっこ会 小澤 賢広 副代表)
「3.11の日のことを、皆さんと一緒に考えて震災と寄り添える機会にしたいと思って、こういうイベントをやっている」「福島県の方は、まだ、発災当時のままの傷が残っているところだったり、まだまだ支援が必要なところがたくさんあると思うので、支援がよりそえるといいなと思う」

並べられた約4000個のキャンドルは、午後5時ごろから明かりがともされる予定です。

黙とうは熱海市でも。

(熱海市の防災無線)
「1分間の黙とうをお願いします」

(熱海市の追悼イベント参加者)
「まだ幼稚園生で、あまり地震とか、どのくらい危険とか、実感がなかったが、今になって被害の実情を知って、自分事として考えなければいけない」

この日に合わせ、防災訓練を実施したところも。

三島市内の幼稚園では、大地震発生から1分間の安全行動を身につける「シェイクアウト訓練」が行われました。園内に訓練開始のサイレンが鳴り響くと、外遊びをしていた園児たちは、即座に遊びをやめて、園庭の中心に集まり、身を低くして頭を守る「ダンゴムシ」のポーズを取りました。この幼稚園では、毎月1回、防災・防犯訓練を行っていて、11日は、その集大成として、抜き打ちの訓練を実施したといいます。

(園長)
「自分の命は…」
(園児)
「自分で守る!」

静岡県内では、東日本大震災を引き起こした地震と同規模か、やや大きな地震が発生する「南海トラフ巨大地震」の不安もあり、今一層の防災意識の向上が求められます。

この記事をシェアする