静岡・沼津市の市議が「市の土地」を駐車場として貸し出していた問題で、市議は市の情報開示の手続きを不服として、審査請求をしたことを明らかにしました。
これは、沼津市の山下富美子市議が市の土地を駐車場として貸し出し、不当な利益を得ていたとされる問題です。市は利益の返還を求めていて11月中にも提訴する方針を示していますが、山下市議は返還に応じず「自分の土地」だと主張しています。
山下市議は、市に対し、問題の土地の売買に関わる契約書などの情報開示請求をしていましたが、市は「保存期間が過ぎ廃棄した」ことなどを理由に、一部の情報を開示しないことを決定しました。これについて、山下市議は13日の会見で「まだまだ情報が隠されているのではないか」と話し、市の手続きを不服として審査請求をしたことを明らかにしました。
また、代理人弁護士を通じて「訴訟前に問題の解決が可能かどうか協議したい」と市側に和解を申し入れたということです。和解協議の申し入れについて沼津市は、「山下市議は、所有権を主張しているが、市議に所有権があることが前提の解決は考えていない」とコメントしています。
2023.11.14