2025.01.14

【感染拡大止まらず】インフル猛威継続…医療機関では治療薬在庫ひっ迫も…求められる感染防止策(静岡)

ニュース 静岡県によると、1月5日までの1週間に、県内139の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は5047人。1医療機関あたり36.31人と依然「警報レベル」の流行が続いています。医療機関の薬の在庫がひっ迫するなか感染防止策が求められます。

インフルエンザの感染拡大が止まりません。

静岡県によると、1月5日までの1週間に、県内139の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は5047人。1医療機関あたり36.31人と、年末年始で医療機関が休みだったため前の週より減少したものの、依然「警報レベル」の流行が続いています。年齢別では0歳~14歳の患者が全体の半数近くを占めていて、子どもを中心に感染が広がっています。

連日50人ほどの発熱患者をみる、このクリニック。診察に訪れたのは21歳の男性。

(医師)
「どんな症状でてきました?」

(患者)
「高熱とか」

(医師)
「けん怠感、頭痛?」「ちょっと、喉見せてください」「喉に赤みがありますね」

検査をしたところ…。

(医師)
「インフルエンザA(型)陽性ですね」

診断結果はインフルエンザA型。患者に希望を聞いた上で医師が選んだ治療薬は…。

(医師)
「『ゾフルーザ』がいいんじゃないかな」

インフルエンザ治療薬の『ゾフルーザ』。一方、同じくインフルエンザA型と診断された2歳児に処方したのは…。

(医師)
「お薬飲めそうなのがタミフル、これを」「飲んでもらうといい」

『タミフル』です。

インフルエンザの治療薬は、カプセルと粉タイプ、2種類のタミフルや錠剤タイプのゾフルーザなど数種類あり、さらに複数のメーカーがジェネリック医薬品を販売していますが、そのうちの1つ、沢井製薬が、製造が追いつかないため一時的に供給を停止すると発表したことで、先発品のタミフルの供給もひっ迫する可能性が出てきたのです。

14日、静岡市内の薬局を訪ねると…。

(すずらん薬局 大岩店 管理薬剤師 茂木 好美さん)
「こちらにあるのがインフルエンザを抑える薬なんですが、ほぼ在庫がない状況。あと、解熱鎮痛剤と咳止めも、かなり在庫が少ない状況」

インフルエンザ治療薬や解熱鎮痛剤の在庫はわずか。

(すずらん薬局 大岩店 管理薬剤師 茂木 好美さん)
「大変ひっ迫していて、インフルエンザ治療薬は何種類かあるが、どの薬も在庫が少ない状態で発注しても入ってこない状態が続いている」

ただ、過度な心配はいらないといいます。

(すずらん薬局 大岩店 管理薬剤師 茂木 好美さん)
「流通を確保できるように日々努力しているので、安心して医療機関にかかっていただければ」

ただ、薬の在庫状況は今後の感染状況に左右されるため、私たちには感染しないための対策が求められます。

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