11月16日、決勝戦が行われた高校サッカー選手権県大会で、連覇を成し遂げた静岡学園。しかし、その道のりは決して簡単なものではありませんでした。
チームの要、キャプテン野田選手をけがで欠いた今大会。代わりに、キャプテンマークを巻いたのが、3年生の岩田 琉唯(るい)選手。
(静岡学園 DF3 岩田 琉唯 選手・3年)
「野田がいなくても、自分たちができることを見せられるように、しっかり役割をこなしたい」
チームを優勝へと導いた裏には、こんなドラマがありました。
(岩田選手の母 由香利さん)
「これまでやってきたことを出して、よい結果につながってくれればいい」
大一番を見届けるため埼玉から駆けつけたのは、岩田選手の母・由香利さんと、弟の悠空(はるく)君です。
(岩田選手の母 由香利さん)
「目標だった静学に行けることになって、本人もうれしさもあったが、レベルの高い中で少し不安もあったと話をしていたので、自分の行きたい高校でサッカーできるのが一番。頑張りなさいと背中を押した」
(岩田選手の母 由香利さん)
「後ろからどんどん声をかけて、ゴールにつながるプレーと声かけをしてほしい」
しかし、エンドが変わった後半。静岡学園ゴールに何度も襲いかかる浜松開誠館。残り時間はあとわずか。あの時、背中を押してくれた母へ、成長した姿を。
(岩田選手の母 由香利さん)
「とにかく、勝ててよかった。次につながったことが一番だし、何より野田君につながったことが私もうれしい」
『野田がいなくても大丈夫』家族の支えもあり、結果で示しました。
(静岡学園 DF3 岩田 琉唯 選手・3年)
「野田がけがででられなくて、全国に連れていきたいという思いは、チームの原動力になった」
(静岡学園 DF5 野田 裕人 選手・3年)
「キャプテンマークを代わりに巻いてくれて、ベンチから見ていて頼もしかったし、岩田が巻いてくれてうれしかった」
2024.11.22