6年前に食道がんで亡くなった男性の遺族ががんの疑いを見落としたとして、県立静岡がんセンターなどに損害賠償を求めていた裁判で、26日、県は1億円を支払うことで和解が成立したと明らかにしました。
(病院側の会見)
「申し訳ありませんでした」
この裁判は、6年前に食道がんで亡くなった富士宮市の60代の男性が、県立静岡がんセンターで検査を受けた際、医師が、がんの疑いを見落としたなどとして遺族が訴えたもので、2024年1月、静岡地裁は、判決で県などに約5600万円の支払いを命じる判決を言い渡しましたが、判決に不服があるとして控訴していました。
26日の会見で病院側は、医療事故の過失を認め、1億円の賠償金を支払うことで遺族との和解が成立したことを明らかにしました。病院側は原因について「担当医による報告書の確認が行われなかったこと」「未確認防止策のリマインドシステムの制度が高くなっていなかったこと」 などと説明しています。
2024.11.26