JR東海は、リニア新幹線のトンネル工事について、山梨側で止まっている「先進抗」の掘削工事を8日から再開したことを発表しました。
「先進抗」は、リニア新幹線が走るトンネルの「本坑」を掘る前に地質や湧水の状況を調査するほか、営業開始後は避難路や保守作業用の通路にもなるものです。現在、静岡の県境まで478メートルの地点で掘削工事が止まっています。
JR東海は12月行われた静岡県の専門部会で「先進抗」の掘削を再開する計画の了承が得られたことから、8日から掘削を再開しました。
JR東海は、これまでに「ボーリング調査」を実施した山梨・静岡の県境の手前まで先進坑を掘り進める予定で、県境から300メートル以内の区間を掘る場合は、具体的なリスク管理の方法を、県の専門部会で説明する方針です。
また、掘削の状況に関しては、山梨・静岡の両県などに毎週報告するほか、JR東海のホームページでも公表するということです。
2025.01.08