2023.12.20

来季のプロ野球ファームリーグ参入へ「ハヤテ223」コーチ陣発表 開幕まで3か月余り…選手も始動(静岡市)

ニュース 静岡市を拠点に来シーズンからプロ野球ファームリーグに参入する「ハヤテ223」がコーチ陣を発表しました。春のシーズン開幕まで3か月余り、選手たちも動き始めています。

静岡市を拠点に来シーズンからプロ野球ファームリーグに参入する「ハヤテ223」がコーチ陣を発表しました。春のシーズン開幕まで3か月余り、選手たちも動き始めています。

報道陣が集まった20日の会見。ハヤテ223のコーチ陣がお披露目されました。

この会見が開かれる1時間前、Daiichi-TVのカメラは、コーチ陣が顔を合わせる初めてのミーティングを取材することができました。ミーティングでは、外国人選手の獲得に向けた話し合いが行われていました。「ハヤテ」は12月中にも第2弾の入団選手を発表する予定です。

20日に発表されたハヤテのコーチ陣。ヘッドコーチには、巨人やオリックスでプレーした高田誠さん。打撃・野手コーチに、オリックスでプレーした深谷亮司さん。投手コーチに、元日本ハムファイターズの中村勝さん。中村さんは今シーズンまで、北海道の独立リーグで、監督兼、GM兼、投手の「三刀流」としてプレーしていました。

また、静岡市清水区出身で、日本ハムや広島でプレーし巨人やロッテでコーチ経験のある内田順三さんが、打撃アドバイザーとして就任することが発表されました。

(赤堀元之監督)
「ファン地域の方に勝ちをみんなで分かちあえるような愛されるチームでいきたいと思っている」

“地域に愛されるチーム”を目標を掲げた赤堀監督。ハヤテの選手へ望むことは?

(赤堀元之監督)
「来たからには、NPB目指して頑張ってほしい。静岡でチームを盛り上げるためには、静岡に対して「地域貢献」もしてほしい」

ハヤテがチーム目標に掲げる「育成」と「再生」についてコーチ陣は・・

(高田 誠 ヘッドコーチ)
「選手の持ち味をフルに発揮させる指導により、NPB出身者には『再生』新たにプロの門を叩いた選手には『育成』、まずは個々の特性を見極めることが1番大切」

(中村 勝 投手コーチ)
「信頼関係を築くことがまず1番大事。成功体験をたくさん積んでもらえるように支えてあげたい」

また地域との繋がりについては・・

Q:野球ファン獲得のための、地域密着をどう考えているか?

(赤堀元之監督)
「選手が、地域の人と触れ合える場を作っていかなければならない。選手が町に出て、演説するくらいの気持ちでやった方が(従来にない)チームになる」

(深谷亮司 打撃・野手コーチ)
「徳島の独立リーグのチームでは、阿波踊りにユニフォームを着てチーム全員で参加した。町のお祭り、イベントにユニフォームを着て参加していくのも一つ。野球少年・少女への野球教室開催も一つ」

シーズン開幕まで3か月あまり。急ピッチでチーム作りが進められます。ハヤテは1月25日から清水庵原球場でキャンプインする予定です。

春のシーズン開幕まで、3か月あまり、選手たちも着々と準備を進めています。

12月、医師の国家試験に向け準備を進めていたのは竹内奎人投手。河津町出身の竹内投手は、静岡高校時代にセンバツ出場経験があり、現在は群馬大学医学部の6年生。大学進学後も準硬式野球部でプレーを続け、最速147キロの速球を武器に、ハヤテのトライアウトに参加しました。

(竹内奎人 投手)
「静岡は野球選手としても人間としても成長させてくれた場所だと思っているので、そこでプレーする事に意味があるなと感じている」

医師の国家試験は2月に予定されていて、今は勉強と体力づくりの両立をしています。

(竹内奎人 投手)
「確かに簡単な事ではないのは分かるけど、反対にやらなければいけないことが、しっかり1日1日、毎日あるというのは、そこに向けてちゃんと考えて行動できるような足掛かりになると思っているので」

静岡で「プロ野球選手と医師」という二刀流に挑戦します。

ハヤテの本拠地となる静岡市で準備を進める選手もいます。高橋駿選手26歳。静岡西高校から岐阜県の大学に進学。勝負強いバッティングを武器に、卒業後は独立リーグなどで野球を続けていました。選手としての引退を覚悟で挑んだトライアウトに見事合格しました。

(高橋 駿 選手)
「おそらくNPB出身者以外だと、自分が一応最年長になるので、最年長ということで責任感というのもあります」

年明け早々に始まる合同練習に向け、体力づくりを進めています。

(高橋 駿 選手)
「シーズンが130試合から140試合ぐらいあると聞いてるので、独立リーグでやっていた時の倍ぐらいの試合をするので、一年間とりあえず戦える体をつくって、オフシーズンは考えてトレーニングに励んでいます」

ようやく開いたプロ野球への扉。悔いの残らないように準備を進め開幕の日を待ちます。

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