2024.12.16

【人気】ホームセンターをリノベ…図書館のほか子育て支援やカフェにスポーツ施設もある複合施設(静岡・牧之原市)

ニュース 静岡・牧之原市にある、一見すると普通の商業施設のように見える建物。ここは、図書館が入った複合施設で、子育て支援センターやカフェ、スポーツ施設、レンタルスペースまで設けられ、子どもから大人まで、一日、楽しく過ごせると大人気です。

静岡・牧之原市にある、この建物。一見すると、普通の商業施設のように見えますが、実はここ、これまでの常識を覆すような図書館が入った複合施設なんです。

(専門学校生)
「小さい子からお年寄りの人までみんなが楽しめる場所」

(地元の小学生)
「めっちゃくる」

(牧之原市在住)
「いい場所ですよ。図書人口が、これでけっこう増えたと思いますよ」

ここは、図書館だけでなく、子育て支援センターやカフェ、スポーツ施設、レンタルスペースまで入っている複合施設で、子どもから大人まで、一日中、楽しく過ごせると大人気。そのため、市外から訪れる人も多いそうです。

(掛川市在住)
「リフレッシュになりますよね」

(牧之原市在住)
「いいところができて作ってもらってうれしいです」

(お孫さんが御前崎市在住)
「孫が隣の町に住んでいるものですから、『いこっと』大好きです」

「エブリイライフ」は、図書館が入った新感覚の複合施設がおしゃれですごい。わざわざ行きたくなる、その魅力に迫ります。

静岡・牧之原市波津にある「ミルキーウェイショッピングタウン」の一角に、牧之原市の図書館が入った複合施設「ミルキーウェイスクエア」があります。ここは、元々ホームセンターだった建物を全面リニューアルしています。

(高山 基彦 キャスター)
図書館と聞いてやってきたんですけど、想像と違いますね。とても開放的な空間で、あちらが図書館なんですかね」

ここが、牧之原市が運営する図書館エリア「いこっと」。本を中心とした交流も目的とした「図書交流館」となっています。

(高山 基彦 キャスター)
「見てください、照明がおしゃれですよね。図書館って静かだと思いますけど、BGMが流れてるんですよ」

ここのコンセプトは、「誰でも気軽に集える場所」もともと、牧之原市には、家族で過ごせる場所がないという課題があったため、ここを運営する民間企業と図書館がタッグを組み、このような開放的な空間が実現しました。しかし、オープン当初は戸惑う利用者も…。

(牧之原市立図書交流館いこっと 館長 八木 いづみさん)
「図書館は、もっと静かにするところじゃないかって言われたこともありましたし、ただ、そのたびに図書交流スペースですよって一人一人に丁寧に説明し続けてまいりましたので、今となっては、みなさんこの環境にとてもなじんで、楽しんで、心地よく過ごして頂いていると思っています」

(高山 基彦 キャスター)
「静かにしなくてはいけない図書館ではないので、自然と交流が生まれるんですね」

(牧之原市立図書交流館いこっと 館長 八木 いづみさん)
「そうですね」

今では、この新しいタイプの図書館が、多くの人に受け入れられているようです。

(牧之原市在住)
「あまり気をつかわなくてもいいけど落ちついた雰囲気、うるさくしないようにしなきゃとか、特にそんなに気負わなくていいので」

(専門学校生)
「なんか集中できるけど、たまに友だちとも話したりもできるから、ちょうどいい感じ」

ほかにも、この図書館ならではの特徴が。

(牧之原市立図書交流館いこっと 館長 八木 いづみさん)
「全体的に棚を低くして遠くまで見渡せるように、広い図書館を目指しています。低い棚にした理由が、元々ここは、ホームセンターを改修しているところなので、床の耐荷重、本棚の重さに床が耐えられないんですね。低くせざるとえなかった理由にもなるんですけど、それがかえって開放的な印象にもなったということで」

ほかにも、普通の図書館では禁止されているところも多いアレ。

(牧之原市立図書交流館いこっと 館長 八木 いづみさん)
「普通の図書館だと、飲み物お断りとか床においてくださいってこともありますけど、私ども交流の場所なので、会話も楽しみながら、飲み物飲みながらってことができるように、ふた付きでしたら飲み物OKです」

(地元の小学生)
「時間があいているときは毎回来てますね」

(地元の小学生)
「開放感がある」

(地元の小学生)
「安心する場所」

もちろん、静かに本を読んだり勉強したい人向けの部屋も用意されていますよ。

そして、図書館だけではありません。この施設では、気軽にスポーツを楽しんでほしいと、誰でも利用できる「ボルダリング専用施設」もあり、子どもからお年寄りまで幅広い世代に人気。

さらに、今回、特別に体験させてもらったのは、今週、21日・土曜日にオープンする「インクルーシブ・スタジオ」。140インチのモニターに映し出されるいろいろなスポーツやゲームを疑似体験できます。

施設内には、本格的なカフェも。ここでは、図書館の本や雑誌も自由に読むことができます。

(高山 基彦 キャスター)
「焼き菓子が全部おいしそう。種類豊富なんですよ。ケーキもおいしそう」

ここの「カフェ・ド・オフタイム」は、管理栄養士と製菓衛生士の資格を持つ小野里さんが毎日手作りしているケーキや焼き菓子、さらにはランチメニューもあり人気。

お店イチ押しというのが「バスクチーズケーキ」。

(高山 基彦 キャスター)
「おいしい。あ~風味が濃厚ですね。まさか今日、図書館の取材にきて、このクオリティのケーキを味わえるとは思っていないですからね、いろんな意味でびっくりです」

(Cafe de Off time 小野里 南さん)
「これだけ広いオープンスペースなので、気軽に入ってこられるのがメリットで、遊んでいるついでに、お腹がすいたって言って来て、何か頼んでいくっていう方が多いですね。意外と小中高問わず、仲良くしている、兄弟とかで、そこから、つながりがあっていいなと思いますね」

公共施設と民間施設が一つの施設にあることで、大きな相乗効果が生まれ、他の自治体からの視察も増えているそうです。

(牧之原市立図書交流館いこっと 館長 八木 いづみさん)
「『いこっと』が『ミルキーウェイスクエア』にオープンしてから3年目を迎えまして、来館者数が30万人を超えています。(以前の)相良図書館のときから比べると、10倍以上の方が見えているので、とてもうれしい限りです。これからも民間の方と一緒に、合同できることが、まだまだたくさんあると思いますから、それをまた、これからもがんばって探っていきたいと思っています」

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