冬の寒さが一段と厳しさを増す年末年始に行われる第103回全国高校サッカー選手権大会。2年連続で全国切符を手にした静岡学園高校は、自慢のテクニックにさらなる磨きをかけ日本一を狙います。
その静岡学園から今年もプロサッカー選手が誕生。チームを率いるキャプテン野田裕人選手(3年)がJ1川崎フロンターレへの内定を勝ち取りました。一瞬で駆け上がるスピードが武器の野田選手は、積極的にゴールを狙う超攻撃的な右サイドバック。「まさか自分が。すごく驚いたのが正直な感想です」と思わず笑みがこぼれるも「全国大会では一層注目が集まる。責任を感じながらもう一度身を引き締めたいです」と決意を新たにしていました。指揮官の川口修監督(51)も「自分の強みを伸ばし、いつか世界で活躍する選手に成長してほしい」と大きな期待を寄せています。
順風満帆にも見える野田選手のサッカー人生。しかし、この1年はケガの連続で経験の無い苦しみを感じたと振り返りました。股関節の怪我で新チーム当初から思うようにプレーが出来なかった野田選手。夏のインターハイに合わせ復帰するも、今度は左足の骨折で再離脱。選手権県大会はベンチからチームを支え、声で鼓舞しました。最優先にチームの事を考え行動し続けたキャプテンは「ケガだからこそ得られたモノがあって、人間的に強くなれました」と、自分の成長を実感。さらに、川崎フロンターレのスカウトの方に話を聞くと「腐らずチームのために行動できる人間力も高く評価した」ということでした。仲間が繋いだ全国の舞台。ケガから完全復活を遂げたキャプテン野田選手は活躍を誓い、5年ぶりの“日本一”を約束してくれました!
さて、全国高校サッカー選手権大会は今月28日に開幕。静岡学園高校は29日に初戦を迎えます!その対戦相手は県予選を無失点で勝ち上がった鉄壁の守備を誇る広島国際学院高校。奇しくも前回大会で敗れた相手との再戦となりました!圧倒的な攻撃力で鉄壁の守備をこじ開ける静岡学園の攻撃に注目です!試合の模様はDaiichi-TVでも実況生中継しますので是非ご覧ください!


須藤 駿介