先日のKICK OFF! SHIZUOKAでは、J1第37節・劇的逆転勝利を収めたジュビロ磐田vsFC東京の試合をお送りしました。ジュビロがJ1に残留するためには「少なくとも残り2試合、勝利するしかない」中で、前半から相手ゴールを脅かすもなかなか点を決めることはできず、後半8分には先制を許し1点を追いかける苦しい展開に…。しかし後半35分にはペイショット選手の得点で同点に追いつくと、40分にPKを獲得。そのキッカーはこの試合途中出場のキャプテン山田大記選手でした。PKの直前には、今シーズン限りでの引退を発表した10番にエールを送ろうとゴール裏のファン・サポーターがゴール中央のほうにグッと集まってきていました。そしてファン・サポーターの期待に応えるように山田選手は冷静にPKを沈め、これがヤマハスタジアムラストマッチでの決勝点。その一連のシーンを見た時に、「たくさんのプレッシャーや想いを背負っている中で山田選手がPKを決めてチームを勝利に導いた」ということもそうですが、PKが行われる前に「ジャーメイン選手が最初はボールを持ったものの“ポンっと”色々な想いを託すかのようにキャプテン山田選手にボールを渡した」場面、「西日照らされながら大事なPKを蹴る山田選手の表情」にも凄くドラマチックな展開を感じました。第37節を劇的な勝利で終え最終節まで残留の望みをつなげたジュビロ。最終節はアウェイ鳥栖戦です。J1残留のためにはジュビロは最終節で勝利しか許されません!さらに残留争いでリードを許している柏もしくは新潟の結果次第という厳しい状況ではあります。しかし、最後の最後に「J1残留」というドラマチックな結果をみられることを心から応援しています!


岩本 美蘭