臨時国会で「政治とカネ」の議論と共に注目されているのが…衆院選で躍進した国民民主党が訴える「年収103万円の壁」の引き上げです。
石破総理は先週の所信表明で“壁の引き上げ”を明言し、与党と国民民主党で“引き上げ幅”などについて議論が続いています。4日に開かれた国民民主党の両院議員総会で玉木代表は。
(国民民主党 玉木代表)
「103万の壁の引き上げについても、実施は2026年の1月からということで、いずれも(ガソリン減税も)来年ではなく再来年からという報道がありますけれども、これは決して国民の皆さんが求める時期ではありません」「この年末で結論を得て、来年から実施をしていくということが、選挙で期待をいただいた多くの国民の皆さんの思いだと思います」
与党との税制改正の協議に、強い姿勢で臨んでいく決意を示しました。一方、この両院議員総会では、女性との不倫問題が発覚した玉木代表を、4日から「役職停止3か月」の処分とすることを全会一致で決定しました。処分の理由について、静岡県内選出の榛葉幹事長は…。
(国民民主党 榛葉幹事長)
「倫理委員会としては、玉木議員の行為は、党代表として重大な注意義務違反であり、党代表の行為であるがゆえに、個人の問題に収まらず、党の名誉並びに信頼を築けたと言わざるを得ない」
役職停止中は古川代表代行が職務を代行し、玉木代表は、処分が明ける2025年3月4日以降に、代表の職務に復帰する考えを示しました。
(国民民主党 榛葉幹事長)
「当然、代表ではございませんから党役員会にも出られませんし、いわゆる代表としての会見等もなくなるということでございます。ただ、一議員として、それぞれの政治活動はして、しっかりとやってもらう」
この決定について、玉木代表は「真しに処分を受け入れ従いたい」と述べ、あらためて陳謝しました。
(国民民主党 玉木代表)
「全国の国民民主党の仲間、党員サポーター、ご支援いただいた皆さん、そして、何より先の選挙で、全国から大きな期待を寄せていただいた全ての皆さんに、改めておわびを申し上げたいと思います」
また、報道陣から、「103万円の壁」の見直しをめぐる与党側との交渉への影響を問われると、「出来る限りの努力をしてサポートしていきたい」と話しました。
(国民民主党 玉木代表)
「この政策実現の流れにですね、なんかマイナスになるようなことがあってはなりませんので、繰り返しなりますけれども、交渉の最前線で努力をしている浜口政調会長や古川税調会長を、一議員として、全力で支えていきたいと、そう思っています」
政策の旗振り役となってきた代表が不在となり、“壁の引き上げ”をめぐる与党側との交渉は、今後どう展開するのでしょうか?
2024.12.05