2024.12.05

【県議会代表質問】来年度予算巡る質疑のほか袴田氏再審無罪の事件で県警の当時関係者聞き取り実施なども明らかに(静岡)

ニュース 静岡県議会12月定例会は、5日から代表質問が始まりました。この中で、袴田巌さんが無罪になった58年前の事件について、県警が当時の捜査員に聞き取りを行うなど、確認を進めていることが明らかにされました。

静岡県議会12月定例会は、5日から代表質問が始まりました。この中で、袴田巌さんが無罪になった58年前の事件について、県警が当時の捜査員に聞き取りを行うなど、確認を進めていることが明らかにされました。

5日から本格的に論戦が始まった県議会。代表質問で、自民改革会議の大石健司議員から、2025年度の予算編成を、どのように配分するか問われると、鈴木知事は…。

(鈴木知事)
「来年度の当初予算は、幸福度日本一の静岡県を実現するための第一歩となる予算。戦略的な政策の展開と財政健全化を両立させながら、県議会の意見を聞いて、未来に希望持てる予算を編成する」

鈴木知事は、重点的に予算を配分するものとして、少子化対策や移住定住の促進といった「人口減少対策」。企業立地の推進など「産業を牽引する活力の創造」防災減災対策や医療・福祉人材の確保による「安心安全な暮らし」の3つを掲げました。

このほか、代表質問では、静岡空港新駅の設置を目指す期成同盟会について、目立った活動が見受けられず、今こそ活性化すべきだとの質問が上がり、県側は、リニア新幹線の整備の進捗を踏まえ、状況に応じて活動していくとした上で、現状は、担当者会議として書面で情報共有しているが、今後、リアルでの会議開催を検討したいと答えました。

また、質問があがったのは、58年前、旧清水市で一家4人が殺害された事件で、袴田巌さんが無罪になり、証拠のねつ造が認定されたことに関して。今後の適正な捜査のために、県警内部で事件に関して、どのような確認を行っているのか質問されました。

これに対し、県警の津田隆好本部長は、刑事部長以下20人ほどの体制で事実確認をしていると話し、当時の捜査記録から捜査の経緯や実態の確認を進めていることや、存命する当時の捜査員、被害者が経営していたみそ製造会社の元従業員などに、聞き取りを行っていることを明らかにしました。

(県警 津田 隆好 本部長)
「58年前の事件で、過去の捜査とはいえ、やはり、いろいろ反省すべき点は」「いくつかあるのかなと思っております」

事実確認が終了した際には、その結果については、公表する方針だということです。

この記事をシェアする