いよいよクリスマスまで2週間。おもちゃの専門店ではうれしそうな笑顔でおもちゃを選ぶ子どもたちの姿が。
(子ども)
「クリスマス大好き」
「待ちきれないしプレゼント見に行くときがワクワクする」
新しいおもちゃがもらえるとあって、子どもたちも大好きなクリスマス。しかし、少子化は進む一方で、おもちゃの需要も減少しているかと思いきや…なんと国内のおもちゃ市場は4年連続で増加していて、2023年度には、初めて一兆円を突破したのです。なぜ、そんなにおもちゃが人気が高まっているのでしょうか。その秘密は…?
(月間トイジャーナル 編集長 藤井 大祐さん)
「キダルト層と言われているような大人の人たちですね、そういった人たちの購入が今の市場の拡大を支えている」
“キダルト”とは一体!?エブリーライフは、拡大するおもちゃ市場をけん引する進化系おもちゃ「キダルト・トイ」の魅力に迫ります。キダルトとは、キッズとアダルトを組み合わせた造語で、"大人も子供も楽しめる"キダルト・トイが注目されているのです。大人も魅了しているという“キダルト・トイ”とは一体どのようなものなのでしょうか?それを求めてやってきたのはおもちゃの宝庫「トイザらス」
(高山 基彦 キャスター)
「おもちゃ屋久しぶりに来ました。懐かしいです。そして色んなおもちゃがたくさんあっていくつになってもワクワクする空間ですね」
この店舗では、なんと約7,000点のおもちゃが並びます。中には、大人もついつい足を止めてしまうような懐かしいおもちゃの姿も。
(高山 基彦 キャスター)
「ここリカちゃん人形のコーナーですね。すごいですね。種類が豊富。売り場が大きく展開されています」
おなじみのリカちゃん。小さい頃に遊んでいた人も多いと思いますが、なんと今、驚きの進化を遂げて、昔、遊んでいた大人の間で大ブームが巻き起こっているのです。
(リカちゃん事業部マーケティング課 堀山 愛梨さん)
「こういう感じで、今まで以上に自然に稼働ができるようになって、自然に美しいポージングができるようになりました」
大人がメインターゲットの「フォトジェニックリカ」。SNSで#リカ活と調べると、手作りの服を着せたり、オリジナルのポージングを取って写真を撮り、それをSNSにあげる「リカ活」が大ブーム。日本おもちゃ大賞の'“キダルト”部門でも大賞に選ばれました。
(リカちゃん事業部マーケティング課 堀山 愛梨さん)
「子供の頃にはこうできなかった細かいお洋服を自分で作ったりだとか、背景とかまで作りこんで写真を撮って、SNSを使ってシェアしたりだとか、大人になったからこそできる遊び方で、それを楽しんでいただいているのかなと思っています」
その他にも、驚きの進化を遂げ、人気の商品があります。今、「おもちゃの"デジタル化"」が一つのトレンドになっていて、この、2023年発売された「バズゅCAM」は、三脚付きのカメラトイで簡単に「撮影」が可能なのです。
(高山 基彦 キャスター)
「これで動画回ってますね。簡単ですね。これおもちゃですか!?でこれカメラをこっとモードにすると自撮りも撮ることができますこれは子どもだけじゃないです。大人も楽しめます」
撮影した写真に簡単に文字入れができたり、フレームを選んだ状態でも撮影ができたりと年齢に関係なく楽しめることができる進化系デジタルトイなのです。
ほかにもまだまだありますよ。例えばこの"emojam"は、昔懐かしいポケベルの令和版!絵文字で会話する新しいデバイスなのです。一見すると「謎の暗号」のような絵文字が並びますが、この意味は…「この男の子が好きなの?」「なんでわかったの!?恥ずかしい」という意味のメッセージだそうです。
(月間トイジャーナル 編集長 藤井 大祐さん)
「今の大人世代は、子どものときから、おもちゃっていうものが結構身の回りにあった世代なんですね。大人になってから、おもちゃでまた遊ぼうかなと思うような、そういった流れというのは、結構、自然にあったという風に考えます」
そして、みなさんご存じの「人生ゲーム」も、登場から50年以上愛されてきた人気のボードゲームですが、最新の商品が10月に登場。今回は日本円となり、「ふるさと納税」や「デジタルデトックス」といったトレンドを色濃く取り入れた商品で盛り上がること間違いなしです。
(月間トイジャーナル 編集長 藤井 大祐さん)
「年齢層高いところまでおもちゃを買ってくれるようになっている。プラスして、外国人観光客の方も日本に来たおみやげとして、おもちゃを選んでもらえるようになったという状況もありますので、年齢層的にも地域的にも、全世代に広がっていくようなエンターテインメントになっていくと考えています」
いまや大人も夢中になる進化系の「おもちゃ」。みなさんも、子ども心を思い出して楽しんでみてはいかがですか。
2024.12.11